まいど。おつかれさまです。LIFESTYLE SASAHARAです。
本日は映画を観ての感想をつらつらーっとまとめる回です。
生き方の参考になるところがあったので完全独断で書こうかなと。
土日に時間が有り余ってたゆえの映画鑑賞です。
今回観たものが「365日のシンプルライフ」というフィンランドのドキュメンタリー映画です。
結論から言うと映画としてはずーっと平坦な内容なのでそこまで面白みはないです。
ただ、冒頭でも書いたように生き方の参考になりそうな点はいくつかありました。
この映画はフィンランドに住む20歳半ばの青年が主人公の物語です。
モノに囲まれすぎている人生を送っていて、ふとした時に主人公はこう思うわけです。
「こんなにモノに溢れている人生だけど本当に必要なモノってどれだけあるんだろう」
そう思った主人公の青年は下記ルールを自分で決めて、365日のシンプルライフ生活をスタートさせます。
①自分の所持しているモノをすべてレンタル倉庫にぶち込む。(自分の衣服から下着も全部。裸一貫で生活スタート)
②1日に一つだけ倉庫からモノをゲットできる。
③365日続けて、その間にモノは買わない。
とこんな感じです。
ご飯なんかは家族の協力を得て買ってきてもらったり、作ってもらったりするんで「それはそれでどやねん」みたいなツッコミはあるんですが、まあそこはスルーしておいて、この映画で3点ほど印象に残る場面があったのでみていきます。
まずは、1週間たった時の主人公の気持ちの変化が印象的です。
この生活の1日目はモノをすべて倉庫にほりこんでるので真っ裸の状態から始まります。
パンツくらいは履いておけよと思うのですが、さすがの徹底具合。
ゼロもゼロの状態から始まります。
そこでまず一発目に取り出したものがロングコートやったんですね。
大事なところも隠せるし、ある程度の暖もとれる。
そこから始まりました。
そうして次は寝るためのブランケットを、マットをというように進んでいきます。
そこで1週間分(7つのモノ)を取り出して主人公は思います。
「あれ?これだけで十分じゃね?」
食料もまとめて弟に買ってきてもらえるし衣服もそれなりにそろったからなんの問題もない。
生きていく上ではこれだけで十分やったんや。
こういう心情になるわけです。
「いやいやパンツはストックしておけよ」とか「ずーっとおんなじ服とか不衛生やんけ」「そもそも弟、家族に頼り切っている時点でどうなん」っていうツッコミは多々あるんですが、主人公にとっては生きていく上では、なくても問題ないモノばっかりやったという悟りに近い気持ちが芽生えたんです。
ここから学びになるんは、人は7つくらいモノがあれば生きていくには困らないということです。
ちなみに主人公が取り出した7つです。
・ロングコート
・ブーツ
・ブランケット
・マフラー
・ズボン
・襟付きシャツ
・マットレス
もちろん、ファッションが好きで数を持つこととかバラエティ豊かに持つことが自身の精神安定材になっているのならそれは必要なモノになります。
ですが、本当に最低限で生きるという点であれば7つでいいんだと。
私も以前は数勝負みたいなところがあったんですが、最近そういう考えは消えていってるので、この映画の例は極端すぎましたがある程度は納得です。
この映画を観る前にYouTubeでも似たようなことやりました。
参考までに。
こういう企画をYouTubeでもやってたので、この映画にたどり着いたのかもしれません。
次に印象深いシーンは主人公のお母さんが主人公に語り掛けるシーンです。
主人公は洗濯も洗濯機を使わずに手洗いで水を垂れ流し、排水溝を詰まらせながら実施していました。
そんな息子の様子を見てお母さんが
「いいか。シンプルに生きることはいいんやけど、あんたのそれは間違ってるで?洗濯機は水を垂れ流して排水溝を詰まらせるより、はるかにエコやし衛生的なんや。」
(こんなニュアンス)
で主人公も「たしかにー」ってなって、頑なにモノを取り出さなかったんですが、そういったモノに関しても徐々に取り出して使っていくんです。
ここの場面はいいですよね。
必要最低限で生きていけるんやけど、今の文明をちゃんと使って快適に、衛生的に生活を送ることは大切。極限まで切り詰めなくていいよな。ってことです。
よくありがちなミニマリストって炊飯器は捨てて土鍋で米炊いたりしがちじゃないですか。
土鍋で炊く良さ、おいしさってのも間違いなしにあると思うんですが、そこは冷静に炊飯器でも最近のモノでいえば超ハイクオリティやし、必要最低限の中には入れておいてもいいんじゃないかなってことです。
あくまでも私の考えなんで、「それでもおれは、私は、炊飯器なんていらないんだ」ってなればそれはそれで問題なしです。
ですが、私が感じたのは部屋の中をすっからかんにする必要はないよね。使えるものはちゃんと吟味して使おうよってことです。
要するにバランスです。
最後の印象深いシーンは少しお母さんとの会話のシーンに似ているんですが、今度は唯一と言って良いほどこの企画の味方になってくれたおばあちゃんが主人公に話しかけているシーンです。
おばあちゃんが主人公にリビングでこう言うんです。
「いいかい。持っているモノの多さで幸せは計れないんだよ。別の何かがいるんだよ」
これですね。
いやーおばあちゃんこそ悟りの境地でした。
ここでいう別の何かっていうのはその本人にしかわからないことなんですが、例えば家族、恋人の存在であったり、自分が心から夢中になっている趣味や仕事であったりと様々で、要するにぶれない何か軸を持ちなさいねってことだと思いました。
渋い!おばあちゃん。
モノをたくさん持つことで幸せな人生なんだと言い切れるならそれはそれやし、いや、モノなんかなくたって俺にはこれがある!と思える何かがあればそれも幸せやし、それは完全に個人がどう思うかどうかってことやったんですね。
おばあちゃんにまとめてもらえた気がします。
ブレない何かを持ちなさい。
ここがこの映画の一番伝えたかったことなんじゃないかなと、しょっちゅうぶれぶれになる私は感じました。
最初にもお伝えした通り映画自体は平坦で特に大きな起承転結みたいなものはないんですが、人生の教科書的に観るんであればおもしろいです。
お時間ある時にでもいかがでしょうか。
以上、映画の感想回でした。
では、また!(´▽`)
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